【脱・退屈なグラフ】Gemini 3.0の実力検証!「カツレツ」支出データを一瞬で可愛いインフォグラフィックスにする方法
- 本間 充/マーケティングサイエンスラボ所長

- 20 時間前
- 読了時間: 4分
みなさん、日々の業務や学習で「生成AI」を使っていますか? 文章を書かせたり、要約させたりするのは便利ですが、「もっとクリエイティブなことに使いたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
私は最近、Googleの生成AI「Gemini(ジェミニ)」を相棒にしています 。特に最新のモデル(Gemini 3.0など)になってから、できることの幅が劇的に広がりました 。
そこで今回は、「数字のデータはあるけれど、どう見せたらいいかわからない…」という方に向けて、生成AIを使ってデータ分析からグラフ作成、そして見る人を惹きつける「インフォグラフィックス」までを一気に行う方法をご紹介します 。
Excelの複雑な操作は一切なし。「AIにお願いするだけ」の魔法のような手順をご覧ください。
1. そもそも「インフォグラフィックス」って?
「グラフ」はよく聞きますが、「インフォグラフィックス」という言葉は耳慣れないかもしれません。
グラフ: 数値を可視化したもの(棒グラフや折れ線グラフなど)。正確ですが、少し無機質になりがちです。
インフォグラフィックス: 情報(インフォメーション)と視覚表現(グラフィックス)を組み合わせたもの。イラストや図解を使って、「直感的に」「楽しく」情報を伝える手法です 。
今回は、ただのグラフを、小学生が見ても「面白い!」と感じるインフォグラフィックスに進化させてみます。
2. 今回使うデータ:「カツレツ」への愛はどっちが強い?
実験に使うデータは、「家計調査・家計支出全国版マーケティングサイエンスラボ集計ツール」から取得した、東京と大阪の「カツレツ(豚カツなど)」への支出金額データです 。
「東京と大阪、どっちがカツレツにお金を使っているの?」という素朴な疑問を、AIと一緒に解き明かしてみましょう。 ※実際のCSVデータは、上記のサイトからダウンロードできます 。
3. 手順は簡単!AIに「お願い」するだけ
生成AIでの分析に、難しいプログラミングや表計算ソフトの関数は必要ありません。ダウンロードしたCSVファイルをAIの画面にドラッグ&ドロップして、まるで人間に頼むように話しかけるだけです 。
ステップ①:まずは普通のグラフを作ってみる
まずはデータを読み込ませて、こう入力します。
「添付のデータは、東京と大阪のカツレツの家系支出のデータです。折れ線グラフにしてもらえますか。」
たったこれだけ 。すると…

一瞬でグラフが出来上がりました 。 でも、期間が長すぎて少し見づらいですね。そこで、期間を絞って棒グラフに直してもらいましょう。
「では、2019年から2024年ついて、データと、年ごとの合計して、東京、大阪の支出金額を棒グラフにしてください。」

これだけで、スッキリと見やすい比較グラフになりました 。 ExcelやGoogleスプレッドシートでこれをやろうとすると、範囲選択をして、集計し直して…と手間がかかりますが、AIなら言葉で指示するだけで修正してくれます 。これだけでも十分便利ですよね。
4. ここからが本番!「インフォグラフィックス」へ進化
先ほどの棒グラフ、正確で分かりやすいですが、もしこれを「小学生に見せる」としたらどうでしょうか? きっと、すぐに飽きてしまいますよね 。数字が並んでいるだけで、「勉強だ」と身構えてしまうかもしれません。
そこで、AIに無茶ぶり(?)をしてみます。
「カツレツをモチーフにした、小学生が興味を覚える、棒グラフに変更できますか?」
「カツレツをモチーフに」なんて、普通のソフトではできない注文です。しかし、生成AIが出してきた答えがこちら!

いかがでしょうか? 無機質だった棒グラフが、**「カツレツの積み上げグラフ」**に変身しました!
視覚的な楽しさ
高さが「カツの枚数」で表現されていて直感的。
親しみやすさ
可愛いキャラクターが登場し、「東京と大阪のカツレツだいすき!えんグラフ(※AIのご愛嬌で円グラフと書いてありますが棒グラフです)」というタイトルまでついています。
伝わりやすさ
これなら、子供たちも「2023年は東京の方がたくさん食べてる!」と興味を持ってくれそうですよね。
5. まとめ:AIは「作業ツール」から「創造のパートナー」へ
正直、今の生成AIがここまでできるとは驚きです 。 単にデータを処理するだけでなく、「誰に伝えたいか」「どんな風に楽しませたいか」という意図を汲み取って、デザインまで提案してくれるのです。
Excelとにらめっこして時間を費やすよりも、AIというパートナーに「こんな風にしたいな」とアイディアを投げてみる。そうすることで、仕事の効率はもちろん、アウトプットの質も「楽しさ」も大きく変わってきます 。
ぜひみなさんも、お手持ちのデータを使って、AIとの「デザイン制作」を楽しんでみてください!





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