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​本間充的カンヌクリエィティブ・フェスティバル研究(2015年)

2015年のカンヌの背景は

カンヌクリエィティブ・フェスティバルは、主に前年の広告、マーケティング・キャンペーンについて議論を行います。

 

2014年の主な出来事

  • 2月

    • ウクライナ危機(2/18)

  • 3 月​

    • マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便が消息を絶つ(3/8)

    • ​クリミア併合(3/16)

  • 7月​

    • ​マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便が、親ロシア派が掌握するウクライナ東部で撃墜される(7/17)

  • 8月​

    • ​エボラ出血熱の流行(8/8)

    • セントルイス(St. Louis)郡ファーガソン(Ferguson)で白昼、警察官が武器を持たない黒人少年を射殺し、暴動が起きる(8/9)​

  • 10月​

    • ノーベル賞:パキスタンのマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん(17)の2014年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞(10/10)

​屋外広告とデジタル技術を融合し、広告をリアルタイム・メディアへ

2015年のカンヌで、私が一番驚いた広告は、このブリティッシュエアウェイズの「MAGIC OF FLIYNG」という、屋外広告です。

​このデジタル・サイネージは、ロンドン中心部のピカデリーサーカスに設置されています。そして、その屋外広告の上を、ブリティッシュエアウェイズの飛行機が、通過しようとすると、サイネージの中の子供が、おもむろにそちらを指差し、そして、そこに飛行機の情報が表示されるのです。

​飛行機は、天気や、空港の状況により、フライトの状況が大きく変わります。それを、リアルタイムに分析して、そして、屋外広告に表示するのは、とても大変な取り組みでした。実際に、その説明Videoを見ると、その技術難易度の高さを、少し理解することができます。

​日本では、デジタルサイネージには、テレビコマーシャルが流れていたり、特別な映像が流れていたりします。しかし、本当のデジタルサイネージのポテンシャルは、そのようなものではなく、このようなリアルタイム性や、インターラクティブ性も、広告表現に有効に使える重要な要素なのでしょうね。

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