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GA4も良いけど、サチコン(Google Search Console)もね(5) Looker Studioで、GA4とのデータ統合を行おう

今回のゴールは、ページ別の検索単語(SEO)分析を行うこと

タイトルが、「データ統合」と、いかにもデータベースの用語が使われているのですが、目的は至ってシンプル、しかしこれが、Google Analytics 4(GA4)の進化の一つかもしれません。


今までのSEO対策の分析は、「GA4も良いけど、サチコン「Google Search Console)もね(4) Looker Studioで、自動で検索単語を表示させよう」で表示させていた、サイト全体の検索流入者数を見ながら、あるページへの検索対策を行っていました。

「GA4も良いけど、サチコンもね(4) 」で作成したレポート

一方、Google Analytics 4(GA4)の登場で、俄に重要になったサチコンGoogle Search Consoleでは、ページ単位の検索単語と流入回数が、わかるようになりました。(参考:「GA4も良いけど、サチコンもね(1)」)

ページ別検索単語分析

ところが、問題があります。サチコンGoogle Search Consoleだけだと、検索訪問者数がわかるが、そのページのセッション数がわからない。一方、Google Analytics 4(GA4)は、ページ単位のセッション数はわかるが、そのページの検索訪問者数がわからないという点です。


そこで、今回のテーマです。Google Analytics 4(GA4)のデータと、サチコンGoogle Search Consoleを、Google Looker Studioで統合して、ページ単位の検索単語分析を可能にすることです。


でも、手順、操作は簡単ですので、ご心配なく。


前回のレポートに新しいページを追加しよう


まずは、Google Looker Studioのレポートメニューで、前回作成したレポートを表示させましょう。

Google Looker Studioのレポート・メニュー

すると、前回作成したレポートが開きます。そこで、「編集」というボタンを押して、編集モードに移行しましょう。

Google Looker Studio編集モード

すると、前に見た編集画面に入ります。以前作成したページは、そのままにして、「ページを追加」しましょう。

Looker Studioのページ追加

ちなみに、ページを追加すると、左にページ・プロパティーが表示されるので、ページにわかりやすい名前をつけておきましょう。

レポートのページタイトル

このページ・タイトルは、Google Looker Studioから、「共有→レポートをダウンロード→PDF」で出力した時の、PDFの各ページに付けられる名前になります。何も設定しないと、「無題のページ」になります。なお、このページの名前の設定は、Google Looker Studioの編集モードで、「ページ→ページの管理」でも変更可能です。

Looker Studioのページ名変更

Google Looker StudioにGA4のデータを連携しよう

次に、このレポートに、Google Analytics 4(GA4)のデータを追加します。メニューから、「データを追加」を、選びます。

データを追加

以下のように、見慣れた、「データに接続」という画面が開きます。ここで、「Google アナリティクス」を選びます。

追加するデータの選択画面

すると、Google Looker Studioから、Google Analytics 4(GA4)への接続の確認が出るので、「承認」を押して、いくつかの質問に答えます。

Google アナリティクスへの接続承認画面

次に、Google Analytics 4(GA4)の連携データの接続画面が出るので、Webアクセス分析を行いたい、GA4のデータを接続して、「追加」ボタンを押します。

Google アナリティクスのデータ選択画面

この作業が完了すると、Google Looker Studioの画面に戻ります。この画面の左上に表示される「データ」の欄に、サチコンGoogle Search ConsoleGoogle Analytics 4(GA4)の両方のデータがこのレポートに追加されていることが確認できます。

Google Looker Studioのデータリスト

サチコンのデータとGoogle Analyticsのデータ統合

次に、サチコンGoogle Search ConsoleGoogle Analytics 4(GA4)のデータの統合を行います。


今回のデータの統合方法は簡単です。サチコンGoogle Search Consoleに入っているページ(URL)と、Google Analytics 4(GA4)のページ・アドレスが同じものを結合します。ところが、ここで、ひとつ問題があります。この2つのデータのアドレス(ページ情報)が、以下のように違う点です。

そこで、これらを結合するために、Google Analytics 4(GA4)のデータの方に、以下のように、データを増やすことにします。


まず、Google Analytics 4(GA4)のデータ・フィールドをマウスでクリックして、中の変数が見れるようにします。

グーグルアナリティクスのデータ

下の方に、「フィールドを追加」を選択します。すると、次に、「計算フィールドを追加」と「グループを追加」の選択を質問されるので、「計算フィールドを追加」を選び、次に進みます。

計算フィールドを追加

次に、大きな画面が開きます。

計算フィールドを追加

ここで、フィールド名には、

ランディングページ(URLあり)

と入力し、計算式には、

CONCAT("https://分析したいサイトのアドレス",ランディングページ)

と入力します。この計算式の入力欄は、プログラム入力のアシスト機能があるので、それも活用してみましょう。なお、分析したサイトのアドレスは、自分で変更してください。

計算式フィールドを保存

入力が終了したら、保存を押して、次に、「完了」ボタンを押します。

計算式フィールドを完了

これで、元のGoogle Looker Studioの画面に戻ります。これで、データ統合の準備が完了したので、いよいよデータの統合を行います。とは、いえ画面操作のみなので、簡単です。

統合を管理

Google Looker Studioの編集画面で、「リソース→統合を管理」を選びます。

データの統合画面

この画面で、「統合を追加」を選び、新規のデータ統合を行います。

データの統合設定画面

最初の列に、統合対象のデータを選びます。1列目のデータを、サチコンGoogle Search Consoleに設定します。

統合用のデータを追加

2列目に、Google Analytics 4(GA4)のデータを選択します。


次に、それぞれのデータで、グラフの表示に使うデータを設定します。サチコンGoogle Search Console側は、

  • ディメンション

    • Landing Page

    • Query

  • 指標

    • Impressions

    • Url Clicks

    • URL CTR

を選びます。

サチコンのデータ統合設定

次に、Google Analytics 4(GA4)側の設定です。

  • ディメンション

    • ランディングページ(URLあり)

  • 指標

    • セッション

    • 直帰率

を選びます。

GA4のデータ統合設定

次に、データの統合条件を設定します。2つのデータの間の「結合を設定」をクリックします。

データの統合

画面が切り替わり、以下のような集合図(統合条件指定)画面に変わります。

データ統合の論理設定

今回は、検索流入の合ったページのデータを統合したいので、「左外部結合」を選び、次に結合に使うデータフィールドの選択に進みます。

データ統合のフィールド設定

図のように、「Landing Page」と「ランディングページ(URLあり)」を選んで、保存を押します。すると、先ほどのデータ・テーブルの設定画面に戻るので、左下の「保存」を押します。

データ統合画面の保存

保存を押すと、「保存」ボタンがグレーになります。そこで、画面上部の「閉じる」ボタンを押して、元の編集画面に戻ります。

データ統合画面を閉じる

ここからは、Google Looker Studioの新規に作った、白紙のページ(2ページ目)にデータを表示します。

グラフの追加

Google Looker Studioの編集画面で、「グラフを追加→表」を選びます。

グラフのデータを変更

表のデータのソースが、使いたい今回の統合データになっていないと思います。データソース(ここでは、MSLABO-GA4)をクリックして、

グラフのデータを変更

図のように、「統合データ」を選びましょう。あとは、表に表示させる項目を選びます。

Looker Studioの表の設定

ここでは、

  • ディメンション

    • Landing Page

    • Query

  • 指標

    • Url Clicks

を選びました。これで、ページ別、検索単語別のサイトの訪問回数が表示されるようになりました。この表は、今までのグーグルアナリティクスでは、表示させるのが大変だったものです。

表の設定

合わせて、この表にImpressions、つまりページの表示回数も加えましょう。この部分で、ページの表示の表の行数や、並べ替えの設定ができるので、色々試してみてくさい。


そして、最後に1ページ目で設定したように、レポートのタイトルと、期間設定を加えると、レポートらしくなりますね。

レポートの設定

このレポート使うと面白いことに気がつきます。表示画面で、[Query]で、並べ替えてみて下さい。下の例のように、同じ検索単語で、複数ページが登録されていることがわかります。今までは、どのページがどの単語で、検索エンジンに登録、検索エンジンから訪問されているかは、調べるのが大変でした。しかし、このレポートで簡単に調べられるようになりましたね。

Webページ別、検索単語分析

検索順位も調べてみよう

少し、このレポートを拡張しましょう。実は、サチコンGoogle Search Consoleでは、そのページの平均検索順位もデータとして提供されています。それも、このレポートに表示させてみましょう。再度、Google Looker Studioの編集画面で、「リソース→統合を管理」を選びます。

データの統合を管理

統合データは、すでに作っています。「名前のない統合」というデータが存在するので、その右の「編集」を押します。(名前のない統合は、好きな名前に変更することも可能です。)

既存の統合データを編集

すると、前に設定した、データの統合条件の設定画面が開きます。サチコンGoogle Search Consoleの指標データに、[Average Position]があるので、これを加えて、この設定を保存して、レポートの編集画面に戻りましょう。

平均検索順位を選択

レポートの表示項目に、この[Average Posiyion]を加えると、図のような表になります。この平均検索順位が出ると、よりSEO対策のヒントになりますよね。

平均検索順位をレポートに追加

表のヘッダーが、きちんと表示されていないので、そこを調整しましょう。グラフのスタイルを選び、表のヘッダーについて、「テキストを折り返す」を選びます。

表のヘッダーの調整

これで、完成です。どうです。簡単ですよね。今まで、ページ別の検索単語リストを作るには、多少プログラミングが必要だったのですが、Google Looker Studioを使うと、簡単に実行できます。

そして、これで保存をすると、毎回、最新データに自動的に変わります。効率的に仕事ができますよね、浮いた時間は、人間にしかできない仕事を行いましょう。

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